おしゃぶりの功罪

ユニットリンク

ちびたろうが生まれた時、お祝いにとってもかわいいおしゃぶりを頂きました。

見た目はライオンのぬいぐるみですが、後頭部あたりにちくびがついているんです。手触りもなめらかでいい感じ。

赤ちゃんっておしゃぶり大好きかと思ってました。アニメのキャラとか、よくくわえてるじゃないですか。早速与えてみましたが、全く無関心でした。小さくて力の弱い口では、くわえにくいのもあると思います。

このライオン君が威力を発揮しだしたのは、ちびたろうが3カ月になる前くらいからだったでしょうか。これまで「ほとんど寝ていて、たまに起きる」生活だったのが、「少し起きて、たくさん寝る」という感じに変わった。で、「寝かしつけ」に少し変化が必要になったころに、ふと思い出して渡してたんです。ライオンさんと添い寝するような形で、上手にくわえました。

以来、寝かしつけの時はつねにライオンさん。もう一つ、「おくるみ」も我が家の秘技でしたが、これはあとで。とにかく、ライオンさんがいればうまくいく。
おでかけもライオンさん。電車に乗ってちょっとぐずりそうになったとき、さっと渡せばアムアムと静かにしてくれました。乳首は熱湯消毒し、身体の部分は洗濯して、一緒にすごしていました。

しかし、一歳になるころ、ライオンさんを使い続けることに疑問を持つようになりました。夫なんですがね、ちびたろうがぐずるととにかくすぐライオンさんを与えてしまう。まさに口封じ。あさの忙しい時間、自分の支度に追われていたら、ちびたろうがぐずるとすぐにライオンさんを与えて放っておく…そういう姿が気になり始めました。

ずっと小さい頃なら、たとえば眠りたいのに眠れない時、おしゃぶりが補助してくれるような役割が強かったと思います。でも本来、子どもがぐずるのにはわけがありますよね。遊んでほしい、おなかがすいた。それをすぐにやめさせては、子どものこともわからなくなってしまう。子どもも、自分を表現できなくなってしまう。

夫は、すぐに理解するタイプじゃありません。とにかく楽な方に流れる。しかも、寝かしつけには必需品。踏ん切りがつかずにいたとき、ちょうどなくしてしまったんです。ちびたろうも成長し、ライオンさんを投げたり、ちくびとぬいぐるみ部分を取り外せるようになったりして、家のなかでちくびだけをなくしてしまったのでした。

おそるおそる臨んだ寝かしつけ。いつもより苦労はしましたが、少しだけでした。他の人形を与えたり、お気に入りの枕でごまかしたり。本当に案ずるより産むが易し。

そしてしばらくして、地域の歯科検診があり、おしゃぶりを使っていたこと、なくしたのを機にやめたことを話しました。すると、「歯並びに影響するので、ちょうどいい」とのこと。それで、新しく買い直すのをやめました。しばらくしてちくびが出てきましたが、しまいました。現在、ちびたろうの歯並びはとってもきれいです。

ライオンさん、とってもかわいいし、寝付きやすくなるので、小さい頃には本当におすすめです。ただ、依存の危険(?)を認識することと、ヤメ時にきっぱり覚悟を決めることが大事かなと。

スポンサーリンク
広告1
広告1

フォローする

スポンサーリンク
広告1